加賀レンコンの蓮蒸し |
−加賀の大地が生んだ料理ー | |
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蓮蒸し(はすむし)の蓮とは、蓮根の事です。 いま、その土地にしか育たない「地方品種」は、栽培が難しく大量生産できないため、どんどん姿を消していっています。金沢でも同じで、そのため官民一体で アピールすることによってやっと全国に良さが認められ脚光を浴びるようになりました。 |
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<のぶチャンから一言> 1世帯あたりのレンコンの消費量を調べました。 全国平均は年間900円ですが、金沢では2300円消費しています。 レンコン好きの金沢人です。 加賀れんこんには、粘りが強くもっちりとして、シャキシャキする相反するような 食感があり、特に新物の「青掘り」は生で食べるとシャリッ、シャリッとまるで梨を食べているような食感でありながら、成熟期のすりおろした蓮根は、餅のような粘りとからみつくような口当たりの甘さがあります。 蓮蒸しはこの粘りと甘さを利用した料理です。 <のぶチャンから一言>
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見渡す限りの蓮根田
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集荷場も見てきました。
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箱詰め前の蓮根を見つめて小村氏は新しい料理を考えているのかも
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こうやってとるんだョ。重労働サ。 気さくに教えていただいた藤田氏に感謝。
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蓮根の美味しさの秘密を探る
のぶチャン |
★ 蓮蒸し | 材料4人分 | |||
●蓮根 250g |
●【銀あん】
●出し汁 360cc |
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1 蓮根の皮を剥き、すりおろす *プロのコツ:蓮根を包丁で剥く時は。 |
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2 ボールに入れ、リードで出てきた水分をふき取る。 *プロのコツ:蓮根本来の旨味が抜けるので押さえて水分を取らない。 |
3 塩・みりん・卵白を加え、混ぜ合わせ味を調える。 4 リードで出てきた水分をふき取る。 |
5 蒸しあがった時、くっつかない様クッキングペーパーか薄板をひく。
6 パイレーシまたは器にアナゴをならべる。
7 ならべたアナゴの上に海老をはみださないようにのせる。
8 さきほどつくった蓮根をかぶせる。 *プロのコツ:底の深い器で蒸すと、時間がかかります。 |
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9 銀杏の皮を剥き、半分にカットして蓮根の上にのせる。
10 蒸し器に入れて15分程度蒸す。 |
11 蒸している間に、鍋に出し汁・薄口醤油・みりん・塩を入れて温める。
12 水溶き片栗粉を少しずつ加えて好みの濃度にする。 *プロのコツ:とろみは温度が低くなるほど粘りが出てきます。 |
13 蒸しあがった蓮根に銀アンをかけ、木の芽・お茶漬アラレを載せて提供する。 *プロのコツ:食感の違うお茶漬アラレを加えるのがミソです。 |
★ プロの裏技:もちもちした食感の加賀蓮根が手に入らなかったらどうするって? つなぎに片栗や白玉粉を入れる人もいます。 でも、これは一押し!! 卵白を入れる時、メレンゲのように泡立てて入れて下さい。 これだけで粘りが出てつながりますョ。 |