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「新酒を飲む!」
新酒を飲みに金沢の地酒 「御所泉」 の 竹内酒造に行って来ました。
北陸を代表する2つのメーカーは企業の王道を行かれ、他の1つは「加賀百万石の前田家のお酒を作ってきた」 としステージアップをはかり、御所泉は家業としての酒造りに傾倒していきました。 「杜氏と家長との二人三脚での酒造りを目指す。」 「家族でやるので人件費はいりません。 最新の機械も入れられませんが、その分人の手の力で、杜氏さんと自分の思い込みのお酒を、日本で1番高い材料を使って、自分自身のお酒を造っています。」 のぶチャン 「好きな事をして食べていくのが1番だよ」 「大吟醸酒一升¥6000の値段はそこから出てきます。灘の大手なら¥10000は貰わないと合わないでしょう。 一級でもすべて吟醸酒なのは自分で造って、自分の所だけで販売しているからです。」
香りたつリンゴ香の「大吟醸」や、やや辛みがみえる「中吟醸」など、12月中頃と31日に搾った新酒の炭酸の量の違いなど、いろいろ実地 (飲むだけなんですが、酔っ払いました・・・(^0^*オッホホ ) をこなしながら教えていただきました。 その中で思ったことは、自分の信念にもとづく 「美味しいお酒を造りたい」という気持ちがビシバシと伝わってきた事でした。 他の酒蔵で教えて頂いた事と正反対の事もありました。 でもそれは、料理の世界でも同じで、「これが絶対に正しい。これ以外はありえない。」なんてないんですネ。 要は 「美味しい物を作ればいいんです。」 江戸時代前半までは、お酒と言えば「どぶろく」みたいなドロドロとした物だったみたいで、本当か嘘かは知りませんが、 ある造り酒屋へ泥棒が入りましたが、盗む物がなかったのでその腹いせに酒樽に「炭」を投げ入れていったそうな~。あくる朝、真っ黒になったお酒を店の人が捨てるのが勿体無くて、何日かおいておいたら、現在のお酒のような透明な酒が偶然出来ていたなんていう嘘見たい話があるくらいで(たぶん嘘だろうな)。 それを、いままでだったら捨ててたわけなんで、いままでが絶対正しいとは言えないわけです。 営々と先人達が築き上げてきた「日本料理」と「酒造り」の「作る」と「造る」の共通点が見えたようでした。
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