サバは外道?

2004年 2月27日  神奈川県 T・E様 男性

お便り有難う御座いました。
大分前になりましたが、美味しく食べさせていただきました。

初めてかぶら寿司を口にしたのは、富山へ出張したときでした。
その時は、ぶりではなくサバだったような気がします。
その為か、今回いただいた、味は少し油っぽく感じました。
本当の味はぶりなのでしょうが、サバで作ったことはありますか?

それとも、サバは外道でしょうか?

今年はこちらもとても温かく、4月の陽気に成ることもあります。そちらは、まだまだ寒い日も有ると思います。負けずに頑張ってください。

他にもこれからの食べられる美味しい物が有りましたら教えてください。

以上

どっちが本家でどっちが外道か、なんて話は置いておきまして。

本来は、金沢に集まっております武家(前田家家臣群)衆に出入りの魚屋が、一年の感謝を込めて、贈ったのが始まりでございます。
そのため、使われるのが、加賀野菜の青かぶらとブリ。
この組み合わせでございました。

富山で郷土料理として作られるのは、主にスキー場もある山手の福光町です。
こちらの「かぶら寿し」は、白かぶらと鯖が使われます。

富山も石川も、かつては同じ前田藩でございました。
(正確には支藩の富山藩も含まれます。)
ですから、発祥としては金沢の風習が、伝わったものと理解しております。
やはり山手でございますので、新鮮なブリは手に入らず、塩を振った鯖が使われたものと推測されます。もっとも一般庶民が食べるには、ブリは高価すぎて手に入らなかったと思われますが、本来は、各家庭でそれぞれの味が作られていましたが、ここ近年は、鯖では商品価値がないのでブリを使いまして大々的に販売をしております。

海側と山側、土地にあった野菜と、それぞれの土地柄にあった食が伝わり、伝承されております。
当社では、受け継がれた味と真っ当な仕事を伝えるべく、加賀野菜の青かぶらと天然ぶりを使用しております。それが私たち食の世界で暮らすものの使命だと考えている次第です。

生意気なことを申し上げました。
失礼いたしました。
(o*。_。)oペコッ

>今年はこちらもとても温かく、4月の陽気に成ることもあります。そちらは、まだまだ寒い日も有ると思います。負けずに頑張ってください。

金沢では、つい先週は気温が20℃を超え根雪も消え春になったはずなのに、今日は真冬に戻ったかのように道路には雪が積もり、絶え間なく雪が降り続いていました。

ところが昼からは、こちのほか暖かくなり。道路に積もった雪もすべて消えてしまいました。

もう少しで、金沢にも春が訪れます。

>他にもこれからの食べられる美味しい物が有りましたら教えてください。

と、のありがたいお言葉でしたので、当社のメイン食材であります「このわた」
「生口子」のご紹介をいたします。

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